凍滝のあまりに絵空事に似て       野田禎男

  • 2008/06/20(金) 06:17:27

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凍滝のあまりに絵空事に似て       野田禎男
                       「吉野」二月号〈冬日〉より


 滝は、自然の風景に大きなアクセントをもたらす造形である。

 春夏秋冬さまざまな表情を見せるが、流れ落ちるまま凍ってしまう「凍滝」は、その真骨頂であろう。

 「滝」という「動」の最たるものを瞬間のうちに「静」に変えてしまうダイナミズム。

 「あまりに絵空事に似て」いるリアリティに圧倒される作者の姿が率直に表現された。

 「吉野」は平成一八年四月に創刊した若い俳誌で、行政の世界で長らく活躍された主宰野田禎男氏の気力の充実ぶりがうかがえる。